第41回年次学術大会 ホットイシューの募集について[6月8日締切]
更新日:2026年05月20日
第41回年次学術大会
ホットイシューの募集について
一般社団法人研究・イノベーション学会では、第41回年次学術大会(2026年10月31日/オンライン開催、11月1日/ハイブリッド開催を予定)の一般講演(会員による研究発表)におけるホットイシューのテーマを、会員の皆様から広く募集いたします。ホットイシューに選ばれたテーマに関わる一般講演では、4発表程度毎に15分自由討議の時間を設けます。
ホットイシューの具体的な選定基準は次のようなものです。
・時機を得たものであること。ただし、追随的ではなく、当学会としてとりあげるに相応しい先導的、先見的なテーマ・課題であること。
・社会的意義やインパクトの大きなものであること。
・公共政策と企業経営の両者を横断するテーマ或いは課題であること。
ご提案のある方は、ホットイシューのテーマとそれを提案する理由を300字以内でまとめ、2025年6月8日(月)必着で、以下のWebフォームでお送りください。会員各位からの提案を踏まえ、最終的に業務委員会にて協議し、数テーマを決定いたします。
https://forms.gle/Ve2fRZ8CU3K7jstF6
ご自身の研究テーマには直接関わりがないものの、昨今の経済・社会情勢から見て重要であると思われるテーマをお持ちの方、あるいはご自身の研究関心・課題について、それを多少広げた議題で他の会員と討論してみたい、またそうすることが社会的にも重要であると考えている方など、会員の皆様の積極的な応募をお待ちしております。
【参考】昨年度のホットイシュー
※ これらの例示にとらわれる必要はありませんが、参考までに昨年のものを掲載いたします。
A)日本における科学アカデミーの役割
科学的中立性に基づく政策提言、社会との対話、若手・地域・異分野の参画促進など、多様な観点から科学アカデミーの機能の見直しが求められている。本セッションでは、日本学術会議の理想と現実のギャップに着目し、そのあるべき姿と実現に向けた課題を含め、我が国の科学アカデミーの未来を検討していきたい。さらに、海外の科学アカデミーと比較しつつ、日本の制度的独自性や国際的信頼性をどう確保するか、科学と社会をつなぐハブとしての役割をどう果たすかについて、多角的な議論も歓迎する。
B)激動する国際情勢下の研究エコシステム
今後策定が予定される第7期科学技術・イノベーション基本計画において、重要となるであろう研究力の強化、エコシステム構築、安全保障の観点から、イノベーションに資する研究体制・エコシステムの在り方を議論する。米国をはじめとする主要国の研究政策の保守化や、それに伴う国際頭脳循環の変容が進む中、日本の研究環境は大きな転換点にある。研究の自由と安全保障の両立、人材獲得戦略、国際連携の再構築など、次世代の研究基盤に求められる課題と方策を検討する。
C)イノベーション・エコシステムと標準
イノベーションの社会実装や普及における「標準」の役割と、その戦略的活用の在り方について議論する。日本では、標準が経営・事業・R&D戦略として十分に認識されておらず、イノベーション・エコシステム内での位置づけも曖昧である。こうした課題を踏まえ、本セッションでは、知的財産基本計画2024に示された国際標準戦略や標準と知財の連携、人材育成、経営者層への認識共有などを論点とし、標準を活用した市場創出と競争優位の可能性を検討する。
D)先端科学技術と食品イノベーション
深刻化する気候変動や国際情勢を背景とした食糧安全保障の課題に加え、培養肉・代替タンパク・スマート農業などフードテックベンチャーの革新的動向を踏まえ、科学技術が食の未来にどう貢献しうるかを議論する。栄養・環境・倫理・供給体制の視点から、持続可能な食料システムの構築に向けた課題と、産官学連携や新市場創出などの機会について、多角的に検討する。
E)生成AI時代の研究基盤再構築
生成AIの進展により研究プロセスの一部が補完・加速される中で、信頼性の高い実測データや研究基盤の重要性があらためて問われている.この現状を踏まえ、次世代型研究基盤のあり方を議論する。計測分析装置をはじめ、実験施設、試作サービス、文献情報、技術サポート、研究ネットワークなど多様な研究基盤が、生成AIといかに連動し、「知の源泉」として再定義されるべきか、その機能・構造を多角的に検討する。
F)GXとSDGsで挑む地域創成
気候変動の深刻化やCO?排出量の増加といったグローバルな課題に対し、日本政府が推進するGX(グリーントランスフォーメーション)とSDGsの視点から、地域創成への貢献可能性を検討する。GX国債による官民連携の大規模投資を背景に、産業界と地域社会がどのようにカーボンニュートラルや持続可能な基盤整備に取り組めるかを議論し、地域からの変革戦略とその実践的展望を探る。
G)研究の自由と制度設計
科学技術を取り巻く制度・国際環境の急速な変化の中で、自由で創造的な研究活動をいかに維持・発展させるかが問われている。研究セキュリティの強化、研究インテグリティの確保、利益相反管理、研究データの信頼性確保、学術機関のガバナンス体制整備に加え、地政学的変化や国際的制度動向を踏まえたリスク評価・制度設計も重要である。本セッションでは、国内外の政策動向や国際的な研究環境リスクの調査も含め、研究の自由を支える持続可能な制度と運用の在り方を議論する。
H)車載半導体の未来戦略
近年の半導体供給不足は、自動車産業の生産停止など深刻な影響を及ぼした。さらに、車載半導体需要の急増や米中摩擦の激化が、サプライチェーンをより不安定かつ複雑にしている。その中で、日系企業は半導体サプライチェーンにおいて重要な位置付けである。そこで、日系半導体関連企業による組織強化や工程自動化、経済安全保障観点の課題解決、AI・ビッグデータ活用、産官学民連携などを視野に、車載半導体サプライチェーン強靭化に向けたエコシステムの在り方を検討・議論する。
I)次世代環境経営の焦点
持続可能な経済社会への転換に向けたカーボンニュートラル(CN)、サーキュラーエコノミー(CE)、ネイチャーポジティブ(NP)の三本柱のうち、とくにCEとNPに焦点を当てる。日本ではCEがようやく実装段階に入りつつあり、資源枯渇や調達リスクの観点を含めた議論が求められている。一方、NPは議論の端緒についたばかりであり、生物多様性回復のための技術経営的視点の構築が課題である。本セッションでは、CEとNPの関係性も視野に入れつつ、次世代の環境経営の方向性を多角的に議論する。
J)AIエージェントが拓く産業の未来
AIの進化は、生成モデルからさらに進み、自律的に判断・行動するAIエージェントへと展開しつつある。こうした技術は、製造・医療・交通・金融など多様な産業において、モノづくりやサービスの在り方、技術と技能の関係性、人間とAIの役割分担に大きな変革をもたらしている。本セッションでは、AIエージェントの社会実装に向けた制度設計や責任分担、技術経営・サービス設計の視点を含め、産業構造の変化と新たな価値創出の可能性を議論する。そして信頼性と共創を前提とした社会的実装の道筋を探っていきたい。
