第40回記念年次学術大会一般講演募集要領[8月4日正午締切]
更新日:2025年07月11日
一般社団法人研究・イノベーション学会
第40回記念年次学術大会 一般講演募集要領
来たる11月8(土)〜11月9日(日)、オンライン開催される第40回記念年次学術大会の一般講演募集要領は、以下のとおりです。
1.講演発表の内容
(1) 課 題
1) 恒常イシュー
科学技術の経営や政策に関わる課題の他、研究・開発の計画・立案・調査・管理・評価等、および関連する人材・組織・社会等に関する研究報告、事例報告。
① 技術経営(戦略・R&Dマネジメント),② 技術経営(教育・育成),③ 技術経営(事例・ビジネスモデル・事業化),④ 知的財産,⑤ 産官学連携・地域,⑥ 研究・イノベーション政策,⑦ イノベーション・起業,⑧ 国際(競争と協調),⑨ 人材,⑩ 分析と評価,⑪ 科学と社会,⑫ その他(具体的に記述してください)
上記の恒常イシューもしくは下記のホットイシューの中から、発表内容カテゴリーの第一、第二希望をお選びください。ただし、選択された以外のカテゴリーでご発表いただく可能性もあります。
2) ホットイシュー
ホットイシューとして、今次大会は特に次の10のテーマに焦点を絞ります。毎年継続して実施している研究報告・事例報告などは恒常イシューとし、ホットイシューでは、以下のテーマについて、産官学それぞれの立場からの研究発表を期待いたします。
A)日本における科学アカデミーの役割
科学的中立性に基づく政策提言、社会との対話、若手・地域・異分野の参画促進など、多様な観点から科学アカデミーの機能の見直しが求められている。本セッションでは、日本学術会議の理想と現実のギャップに着目し、そのあるべき姿と実現に向けた課題を含め、我が国の科学アカデミーの未来を検討していきたい。さらに、海外の科学アカデミーと比較しつつ、日本の制度的独自性や国際的信頼性をどう確保するか、科学と社会をつなぐハブとしての役割をどう果たすかについて、多角的な議論も歓迎する。
B)激動する国際情勢下の研究エコシステム
今後策定が予定される第7期科学技術・イノベーション基本計画において、重要となるであろう研究力の強化、エコシステム構築、安全保障の観点から、イノベーションに資する研究体制・エコシステムの在り方を議論する。米国をはじめとする主要国の研究政策の保守化や、それに伴う国際頭脳循環の変容が進む中、日本の研究環境は大きな転換点にある。研究の自由と安全保障の両立、人材獲得戦略、国際連携の再構築など、次世代の研究基盤に求められる課題と方策を検討する。
C)イノベーション・エコシステムと標準
イノベーションの社会実装や普及における「標準」の役割と、その戦略的活用の在り方について議論する。日本では、標準が経営・事業・R&D戦略として十分に認識されておらず、イノベーション・エコシステム内での位置づけも曖昧である。こうした課題を踏まえ、本セッションでは、知的財産基本計画2024に示された国際標準戦略や標準と知財の連携、人材育成、経営者層への認識共有などを論点とし、標準を活用した市場創出と競争優位の可能性を検討する。
D)先端科学技術と食品イノベーション
深刻化する気候変動や国際情勢を背景とした食糧安全保障の課題に加え、培養肉・代替タンパク・スマート農業などフードテックベンチャーの革新的動向を踏まえ、科学技術が食の未来にどう貢献しうるかを議論する。栄養・環境・倫理・供給体制の視点から、持続可能な食料システムの構築に向けた課題と、産官学連携や新市場創出などの機会について、多角的に検討する。
E)生成AI時代の研究基盤再構築
生成AIの進展により研究プロセスの一部が補完・加速される中で、信頼性の高い実測データや研究基盤の重要性があらためて問われている.この現状を踏まえ、次世代型研究基盤のあり方を議論する。計測分析装置をはじめ、実験施設、試作サービス、文献情報、技術サポート、研究ネットワークなど多様な研究基盤が、生成AIといかに連動し、「知の源泉」として再定義されるべきか、その機能・構造を多角的に検討する。
F)GXとSDGsで挑む地域創成
気候変動の深刻化やCO?排出量の増加といったグローバルな課題に対し、日本政府が推進するGX(グリーントランスフォーメーション)とSDGsの視点から、地域創成への貢献可能性を検討する。GX国債による官民連携の大規模投資を背景に、産業界と地域社会がどのようにカーボンニュートラルや持続可能な基盤整備に取り組めるかを議論し、地域からの変革戦略とその実践的展望を探る。
G)研究の自由と制度設計
科学技術を取り巻く制度・国際環境の急速な変化の中で、自由で創造的な研究活動をいかに維持・発展させるかが問われている。研究セキュリティの強化、研究インテグリティの確保、利益相反管理、研究データの信頼性確保、学術機関のガバナンス体制整備に加え、地政学的変化や国際的制度動向を踏まえたリスク評価・制度設計も重要である。本セッションでは、国内外の政策動向や国際的な研究環境リスクの調査も含め、研究の自由を支える持続可能な制度と運用の在り方を議論する。
H)車載半導体の未来戦略
近年の半導体供給不足は、自動車産業の生産停止など深刻な影響を及ぼした。さらに、車載半導体需要の急増や米中摩擦の激化が、サプライチェーンをより不安定かつ複雑にしている。その中で、日系企業は半導体サプライチェーンにおいて重要な位置付けである。そこで、日系半導体関連企業による組織強化や工程自動化、経済安全保障観点の課題解決、AI・ビッグデータ活用、産官学民連携などを視野に、車載半導体サプライチェーン強靭化に向けたエコシステムの在り方を検討・議論する。
I)次世代環境経営の焦点
持続可能な経済社会への転換に向けたカーボンニュートラル(CN)、サーキュラーエコノミー(CE)、ネイチャーポジティブ(NP)の三本柱のうち、とくにCEとNPに焦点を当てる。日本ではCEがようやく実装段階に入りつつあり、資源枯渇や調達リスクの観点を含めた議論が求められている。一方、NPは議論の端緒についたばかりであり、生物多様性回復のための技術経営的視点の構築が課題である。本セッションでは、CEとNPの関係性も視野に入れつつ、次世代の環境経営の方向性を多角的に議論する。
J)AIエージェントが拓く産業の未来
AIの進化は、生成モデルからさらに進み、自律的に判断・行動するAIエージェントへと展開しつつある。こうした技術は、製造・医療・交通・金融など多様な産業において、モノづくりやサービスの在り方、技術と技能の関係性、人間とAIの役割分担に大きな変革をもたらしている。本セッションでは、AIエージェントの社会実装に向けた制度設計や責任分担、技術経営・サービス設計の視点を含め、産業構造の変化と新たな価値創出の可能性を議論する。そして信頼性と共創を前提とした社会的実装の道筋を探っていきたい。
(2) 発表内容は、最近の研究で未発表のものを原則とします。一部既発表のものを含む場合は、未発表部分が主体となるようご配慮ください。
(3) 発表時間は講演時間12分、討論5分、入れ替え時間3分を予定しています。ホットイシューに関しては、4~6件程度の一連の発表が終了した後に、17分の総合討論の時間が設けられます。(ホットイシューについても、各講演12分の後に5分間の討論時間を設けております。)
(4) ホットイシューは発表の集まり具合を見て、それぞれの内容に関してさらに特定のテーマに絞る場合があります。また、一部の発表は恒常イシューに移させていただく可能性がありますので、ご了承ください。
(5) 一般講演発表は、すべてZoomを用いたオンラインで実施します。
- Zoomをご自身のパソコン等にインストールし、アカウントの設定(サインアップ)を行ってください。インターネット接続が可能な環境をご準備ください。マイクとカメラが正常に機能するかどうかをあらかじめご確認ください。また、画面共有の方法をあらかじめご確認ください。
Zoomの利用が所属組織等により禁止されている場合は、ご自宅等の個人環境でご利用ください。ホストとなる必要はありませんので、参加者としてのZoomの利用は無料です。 - 当日までに一度、Zoom接続・動作確認の機会を設ける予定です。年次学術大会当日も試写(画面共有や映像・音声のテスト)を行うための部屋をZoomにより設ける予定です。
- 当日は、ご自身のパソコンから、パワーポイント・PDF等のファイルを「画面共有」しながらお話しいただく形で、ご発表ください。
- 大会実行委員会ならびに学会事務局は、通信状況やパソコン・ソフトウェア等の障害・不具合を原因とした、発表の不実施や中断について、責任を負いません。円滑な進行のため、いかなる理由であっても、時間内に発表終了とします。
- ZoomのリンクあるいはミーティングIDやパスワードは、参加登録者の皆様に、事前にお知らせします。これらの情報の第三者への提供を禁じます。
- 当日は、Zoomの画面上、右クリックで「名前の変更」を選び、ご自身のお名前・ご所属を明記の上、ご参加ください。(参加登録した氏名が表示されていない場合は、参加登録者以外が入ってきたものとみなして、参加不可能となる場合がございます。)
- この年次学術大会に関して、録音・録画・撮影・同時配信を禁じます。
- 発表の妨げとなるような行為を禁じます。
- その他、必要に応じて、一般講演発表者へは、大会当日の運営方法・変更点等をお知らせします。
(6) 職務・他学会での発表等の理由で、発表日時のご希望がありましたら、可能な限り考慮いたしますので、申込フォームの通信欄にご記入ください(前年と同様、土曜日の午後にも一般講演発表を実施しますので、土曜日午後の発表が不可能な場合は、それについてもご記載ください)。
(7) 例年同様、要旨集(オンラインでダウンロード可能なもの)を作成いたします。発表者には、後日、要旨集に掲載する原稿をご提出いただきますが、この原稿の著作権は本学会に帰属することをご了承ください。ただし著者ご自身が学術活動にご使用になることにつきましては、何ら問題ありません。
講演原稿提出の締切日は9月30日(火)です。 締切りの延長はいたしませんので、このスケジュールでご提出いただけるかどうかを十分にご検討のうえ、お申し込みください。
8月上旬に原稿執筆要領・テンプレートを学会HPに掲載します。講演番号は8月下旬〜9月上旬にお知らせいたします。
原稿はA4サイズ、ページ数は原則として4ページ以内ですが、必要があれば6ページまでは受け付けます。
※ お申し込み時の講演題目・講演者名(共同講演者を含む)の、原稿提出段階での変更はできませんのでご注意ください。
(8) オンラインでの発表に加えて、会場での発表・議論もご希望の方は、11月10日(月)に、北陸先端科学技術大学院大学東京サテライト(品川インターシティ内)において、発表時間を設ける予定です。
ご希望の方は、一般発表申込フォームの該当欄で、その旨をチェックしてください。
ただし、「オンラインでの発表をせず、会場のみで発表したい」というご希望は、受け付けておりません。
11月10日(月)の午後には、会場で、第40回記念セッションの開催も予定しております(このセッションについては会場とオンラインのハイブリッドとなる予定です)。
(9) 他者の著作権を侵害しないよう、発表者の責任で、講演原稿ならびに発表スライドにおける記載内容にご注意ください。
2.発表資格
登壇者は、2025年8月4日正午時点で本学会の会員資格を有する方(法人会員およびグループ会員の準登録者を含む)に限ります。発表件数に制限はありません。
新たに入会して発表を希望される方は、2025年8月4日までに、新年度(2025.10.1〜2026.9.30)分の会費を前納し、入会手続きを完了させていただく必要があります。
入会案内・申込方法につきましては、こちらをご参照ください。
「入会申込」と「一般講演申込」を並行して申請される方は、一般講演申込フォームの「登壇者会員番号」欄には「申請中」とご記入ください。
また、一般講演申込をされる会員で、ご自身の会員番号がわからない方は、一般講演申込フォームの「登壇者会員番号」欄に「不明」とご記入ください。
例年と同様に、参加者は全員、参加登録が必要となります。発表者も必ず事前の参加登録・参加費の支払いが必要です。参加登録の詳細・申込フォーム等につきましては9月中旬頃に掲載いたします。
3.申込方法
今年度より、一般講演申込時に年次学術大会参加費の支払いをしていただくことになりました。
下記の手順で8月4日正午までにお申し込みください。
8月4日正午の申込締切の時点で参加費の入金が確認できない場合は、発表申込はキャンセルされたものといたしますのでご注意ください。
なお、ご自身のご都合により後日発表をキャンセルされた場合でも、参加費の返金はいたしません。
※一般講演発表を希望されない、聴講参加ご希望の方の参加登録につきましては、後日、改めてご案内いたします。
【すでに会員資格をお持ちの方】
Step.1 一般講演申込 一般講演申込フォーム
Step.2 参加費のお支払い
【新たに入会して一般講演を申し込まれる方】
Step.1 入会申込
Step.2 一般講演申込 一般講演申込フォーム
Step.3 年会費+参加費のお支払い
4.参加費
参加登録費[講演要旨集代込み]
正会員 | 8,000円 | |
学生会員 | 4,000円 | (社会人学生は対象外) |
非会員(一般) | 12,000円 | |
非会員(学生) | 6,000円 | (社会人学生は対象外) |
「グループ会員準登録者」および「賛助会員準登録者」につきましても、正会員と同等に参加登録費8,000円(学生でグループ会員準登録者の場合には4,000円)でご参加いただけます。学生会員、非会員学生の参加費対象者に、社会人学生は含みません。
5.参加費の納入方法
次のうちの何れかでお願いいたします。
【クレジット決済】
一般講演申込フォームよりお手続きの上、こちらよりご送金ください。
・決済システムにはSTORESを利用しています。
・決済システムにおける「会員登録」とは、STORESの会員登録のことです。会員登録せずにゲスト購入することが可能です。
・システム上で税込と表示されていますが、年次学術大会参加費に消費税はかかりません。
・領収証希望をチェックされた場合、後日学会よりPDFにて送信いたします。
【銀行振込】
一般講演申込フォームよりお手続きの上、下記へご送金ください。
三菱UFJ銀行 | |||
支店名 | 深川支店 | ||
店番号 | 086 | ||
口座番号 | 普通預金 0937744 | ||
口座名 | 一般社団法人 研究・イノベーション学会 (シヤダンホウジン ケンキュウ イノベーションガッカイ) |
6.申込締切日
「ホットイシュー」「恒常イシュー」ともに
2025年8月4日(月) 正午 必着
7.「ベストペーパーアワード」,「スチューデントアワード」について
詳細についてはこちらをご参照ください。
お問い合わせ先:
一般社団法人研究・イノベーション学会 事務局
E-mail: office@jsrpim.jp