第37回年次学術大会一般講演募集要領[受付終了しました]
更新日:2022年07月15日
研究・イノベーション学会
第37回年次学術大会 一般講演募集要領
来たる10月29(土)〜10月30日(日)、オンライン開催される第37回年次学術大会の一般講演募集要領は、以下のとおりです。
1.講演発表の内容
(1) 課 題
1) 恒常イシュー
科学技術の経営や政策に関わる課題の他、研究・開発の計画・立案・調査・管理・評価等、および関連する人材・組織・社会等に関する研究報告、事例報告。
① 技術経営(戦略・R&Dマネジメント),② 技術経営(教育・育成),③ 技術経営(事例・ビジネスモデル・事業化),④ 知的財産,⑤ 産官学連携・地域,⑥ 研究・イノベーション政策,⑦ イノベーション・起業,⑧ 国際(競争と協調),⑨ 人材,⑩ 分析と評価,⑪ 科学と社会,⑫ その他(具体的に記述してください)
上記の恒常イシューもしくは下記のホットイシューの中から、発表内容カテゴリーの第一、第二希望をお選びください。ただし、選択された以外のカテゴリーでご発表いただく可能性もあります。
2) ホットイシュー
ホットイシューとして、今次大会は特に次の7つのテーマに焦点を絞ります。毎年継続して実施している研究報告・事例報告などは恒常イシューとし、ホットイシューでは、以下のテーマについて、産官学それぞれの立場からの研究発表を期待いたします。
A)地域創生に資する人材の育成
「経済財政運営と改革の基本方針2021」(2021年6月18日閣議決定)は、「日本全体を元気にする活力ある地方創り~新たな地方創生の展開と分散国づくり~」として「東京一極集中を是正する。活力ある地方を創り、地方の所得を引き上げ、日本全体を元気にしていく。」(p12)と宣している。また、「地域中核・特色ある研究大学総合振興パッケージ」(2022年2月)でも、「地域社会における大学の活躍の促進」が掲げられている。 この重要課題である地方創生のハブを担うべき大学・研究機関では、研究力向上を託す若手研究者の育成と地域創生に資する人材の育成が求められている。また、地域の中小企業においても経営や技術を継承する人材の育成が喫緊の課題となっている。本セッションでは、地域創生を目指す様々な経済主体の人材育成の現状と課題について議論を行う。
B)Web3時代におけるビジネスおよび研究のDX
Web3関連技術、中でも分散台帳サービス(DLT)は、ビジネスでの変革(Web3, NFT, DAO, CBDC等)を通じてデジタル化は経済社会自体のありかたを変容させつつある。それに留まらず、研究情報の流通(研究マイクロデータの流通や二次利用の拡大、オープンアクセスの新形態)や共同研究の仕組み(コントリビューションの可視化や知識移転インセンティブの多様化等)にも潜在的に大きな影響を与える可能性を持っている。本企画セッションでは、Web3や関連技術を中心に、デジタル化・DXにまつわる幅広いイシューを対象として、今後の科学技術イノベーションの方向性についての議論を行う。
C)エビデンスに基づく科学技術政策の展開
日本政府は2017年にEBPM推進委員会を設置し、エビデンスに基づく科学技術政策(EBPM)の本格的な推進に乗り出した。現在では、科学技術・イノベーション基本計画(第6期)においても政策立案におけるエビデンスの活用が多くの項目で言及されるなど、EBPMの活用が進んでいる。EBPMの成功事例も多くみられるが、その実践状況にはばらつきがあり、目指すべき方向性も必ずしも明確とはいえない。本セッションでは諸外国におけるEBPMの状況や日本におけるEBPMの現状と課題を整理し、今後のEBPMのあるべき方向性を見定めそれを実現していくために何が必要かを議論する。なお、本セッションは学会誌特集号とリンクさせ、良好な発表については特集号編集委員と連携し論文化を支援する。
D)大学工学部への女子進学者が少ないのは何故か?
日本は男女ともに大学進学率は上昇しており、女子学生の理系進学も徐々にではあるが増加傾向にあると言われている。しかしながら、工学部への女子学生の進学は依然として少ないのが現状である。なぜ、女子学生は工学部への進学を選ばないのか、また大学の工学部はなぜ女子学生を惹きつけることはできないのか。これらの課題について、アカデミアの視点、企業の視点、そして学生や学生の保護者の視点から徹底的に議論を行う。
E)不確実な環境における新たなイノベーションマネジメント
COVID-19によるパンデミックリスク、ウクライナや東アジア地域における地政学リスク、海面の上昇や異常気象などの気候変動リスクなど、現代社会は不確実性が高く、その進展が確実に世界的危機につながる重大リスクを数多く抱えている。本セッションでは、このような将来の不確実性を念頭に置き、現在顕在化しつつある様々なリスクや変化等を踏まえ、産業や社会の発展と成長に貢献するために、イノベーションに何を期待し、その実現のために研究活動やマネジメントにどのような課題があるのかについて多面的な議論を行う。
F)「総合知」によるイノベーション創出
科学技術・イノベーション基本法においては、旧法において除外された「人文・社会科学(人文科学)のみに係る科学技術」も新たに振興対象となり、「科学技術・イノベーション創出の振興に当たっては、あらゆる分野の科学技術に関する知見を総合的に活用」するとされた。これを受けた第6期科学技術・イノベーション基本計画において、人文・社会科学の知と自然科学の知の融合による人間や社会の総合的理解と課題解決に貢献する「総合知」について検討が進められている。「総合知」による課題解決への気運が高まる現在、どういった事例が「総合知」の活用といえるのか、何が「総合知」の創出と活用の障害となるのか、そして「総合知」の重要な要素である人文・社会科学をどのように振興することが「総合知」の創出による社会のイノベーション実現につながるのか、本イシューでは「総合知」の創出とその活用に向けた諸課題について多面的な議論を行う。
G)大学等における知の基盤の未来
多様で個性的な大学群が、各研究者の研究活動を後押しし、その成果が新たな社会変革を牽引する。政府において、大学改革の促進と戦略的経営に関する機能拡張が議論され、若手の研究環境改善、研究DX、研究データの全国的な管理・利活用、研究設備・機器の共用化、多様な主体による共創の場の設置など、研究基盤の強化が行われている。また、国民や社会、地域における連携企画等の場を通じ、知の創出・融合や科学技術リテラシーの醸成・向上も欠かせない。本ホットイシューでは、大学等における知の基盤の現在および展望について、経営者、研究者、URA・技術職員を含む研究支援者など様々な立場から多面的な議論を行う。
H)脱炭素に向けた日本のイノベーション
脱炭素という課題はこれまで人類が直面した課題の中で最大の困難性を持つため、他の課題と同様の手法でそれを克服できるか不透明である。その克服には、技術開発に留まらず、事業構造、市場構造、政策、需要側の変革も含めて、これまでのイノベーションと質的に異なるアプローチが求められる可能性がある。このようなイノベーションにおいて日本が世界に伍して進むには、どのようなナショナル・イノベーション・システム(研究開発、人材流動性、起業環境、金融)が必要かについて、多面的な議論を行う。
(2) 発表内容は、最近の研究で未発表のものを原則とします。一部既発表のものを含む場合は、未発表部分が主体となるようご配慮ください。
(3) 発表時間は講演時間12分、討論5分、入れ替え時間3分を予定しています。ホットイシューに関しては、4~6件程度の一連の発表が終了した後に、17分の総合討論の時間が設けられます。(ホットイシューについても、各講演12分の後に5分間の討論時間を設けております。)
(4) ホットイシューは発表の集まり具合を見て、それぞれの内容に関してさらに特定のテーマに絞る場合があります。また、一部の発表は恒常イシューに移させていただく可能性がありますので、ご了承ください。
(5) 一般講演発表は、すべてZoomを用いたオンラインで実施します。
- Zoomをご自身のパソコン等にインストールし、アカウントの設定(サインアップ)を行ってください。インターネット接続が可能な環境をご準備ください。マイクとカメラが正常に機能するかどうかをあらかじめご確認ください。また、画面共有の方法をあらかじめご確認ください。
Zoomの利用が所属組織等により禁止されている場合は、ご自宅等の個人環境でご利用ください。ホストとなる必要はありませんので、参加者としてのZoomの利用は無料です。 - 当日までに一度、Zoom接続・動作確認の機会を設ける予定です。年次学術大会当日も試写(画面共有や映像・音声のテスト)を行うための部屋をZoomにより設ける予定です。
- 当日は、ご自身のパソコンから、パワーポイント・PDF等のファイルを「画面共有」しながらお話しいただく形で、ご発表ください。
- 大会実行委員会ならびに学会事務局は、通信状況やパソコン・ソフトウェア等の障害・不具合を原因とした、発表の不実施や中断について、責任を負いません。円滑な進行のため、いかなる理由であっても、時間内に発表終了とします。
- ZoomのリンクあるいはミーティングIDやパスワードは、参加登録者の皆様に、事前にお知らせします。これらの情報の第三者への提供を禁じます。
- 当日は、Zoomの画面上、右クリックで「名前の変更」を選び、ご自身のお名前・ご所属を明記の上、ご参加ください。(参加登録した氏名が表示されていない場合は、参加登録者以外が入ってきたものとみなして、参加不可能となる場合がございます。)
- この年次学術大会に関して、録音・録画・撮影・同時配信を禁じます。
- 発表の妨げとなるような行為を禁じます。
- その他、必要に応じて、一般講演発表者へは、大会当日の運営方法・変更点等をお知らせします。
(6) 職務・他学会での発表等の理由で、発表日時のご希望がありましたら、可能な限り考慮いたしますので、申込フォームの通信欄にご記入ください(今回は、土曜日の午後にも一般講演発表を実施する可能性がありますので、土曜日午後の発表が不可能な場合は、それについてもご記載ください)。
(7) 例年同様、要旨集(オンラインでダウンロード可能なもの)を作成いたします。発表者には、後日、要旨集に掲載する原稿をご提出いただきますが、この原稿の著作権は本学会に帰属することをご了承ください。ただし著者ご自身が学術活動にご使用になることにつきましては、何ら問題ありません。
講演原稿提出の締切日は9月14日(水)です。 8月上旬に原稿執筆要領・テンプレートを学会HPに掲載します。講演番号は8月下旬〜9月上旬にお知らせいたします。
原稿はA4サイズ、ページ数は原則として4ページ以内ですが、必要があれば6ページまでは受け付けます。
※ お申し込み時の講演題目・講演者名(共同講演者を含む)の、原稿提出段階での変更はできませんのでご注意ください。
(8) 他者の著作権を侵害しないよう、発表者の責任で、講演原稿ならびに発表スライドにおける記載内容にご注意ください。
2.発表資格
登壇者は、2022年8月1日時点で本学会の会員資格を有する方(法人会員およびグループ会員の準登録者を含む)に限ります。発表件数に制限はありません。
新たに入会して発表を希望される方は、2022年8月1日までに、2023年度(2022.10.1〜2023.9.30)分の会費を前納し、入会手続きを完了させていただく必要があります。
入会案内・申込方法につきましては、こちらをご参照ください。
「入会申込」と「一般講演申込」を並行して申請される方は、一般講演申込フォームの「登壇者会員番号」欄には「申請中」とご記入ください。
また、一般講演申込をされる会員で、ご自身の会員番号がわからない方は、一般講演申込フォームの「登壇者会員番号」欄に「不明」とご記入ください。
例年と同様に、参加者は全員、参加登録が必要となります。発表者も必ず事前の参加登録・参加費の支払いが必要です。参加登録の詳細・申込フォーム等につきましては9月中旬頃に掲載いたします。
3.申込方法
4.申込締切日
「ホットイシュー」「恒常イシュー」ともに
2022年8月1日(月) 必着
5.「ベストペーパーアワード」,「スチューデントアワード」について
詳細についてはこちらをご参照ください。
お問い合わせ先:
研究・イノベーション学会 事務局
E-mail: office@jsrpim.jp