第31回年次学術大会 一般講演募集要領[受付終了しました]

更新日:2016年07月15日

研究・イノベーション学会

第31回年次学術大会 一般講演募集要領

 

来たる11月5日(土)〜6日(日)、青山学院大学・青山キャンパスにおいて開催される第31回年次学術大会の一般講演募集要領は、以下のとおりです。

 1.講演発表の内容

(1) 課 題

 1) 恒常イシュー

科学技術の経営や政策に関わる課題の他、研究・開発の計画・立案・調査・管理・評価等、および関連する人材・組織・社会等に関する研究報告、事例報告。

 ① 技術経営(戦略・R&Dマネジメント),② 技術経営(教育・育成),③ 技術経営(事例・ビジネスモデル・事業化),④ 知的財産,⑤ 産官学連携・地域,⑥ 研究・イノベーション政策,⑦ イノベーション・起業,⑧ 国際(競争と協調),⑨ 人材,⑩ 分析と評価,⑪ 科学と社会,⑫ その他(具体的に記述してください)

 上記の恒常イシューもしくは下記のホットイシューの中から、発表内容カテゴリーの第一、第二希望をお選びください。ただし、選択された以外のカテゴリーでご発表いただく可能性もあります。

2) ホットイシュー

ホットイシューとして、今次大会は特に次の8つのテーマに焦点を絞ります。毎年継続して実施している研究報告・事例報告などは恒常イシューとし、ホットイシューでは、以下のテーマについて、産官学それぞれの立場からの研究発表を期待いたします。

 A)イノベーションのPDCA

本年度から「第5期科学技術基本計画」が始まり、先行きの見通しを立てることが難しい大変革時代の中で、先見性・戦略性・多様性・柔軟性を重視したイノベーション政策の推進が求められている。この特定ホットイシューでは、国主導による研究開発プロジェクトを題材とし、イノベーション創出に向けた新たな取り組みや過去の調査・評価から得られた事例・教訓を共有しつつ、イノベーションのPDCAサイクルに躍動力を与えるための施策を提案する機会とする。構成は、基調講演・事例報告・パネル討論によるミニ・シンポジウム及び一般講演とし、一般講演についてはこの分野の研究を押し進めている各位からの積極的な発表を期待する。
※特定ホットイシュー:関連する内容の企画セッションと連続して実施する予定です。

B)イノベーションと地域創生

中国経済の急減速やBrexitなどにより、世界経済の下方リスクが高まっている。一方、我が国においては、構造的な課題である少子高齢化と地域経済の縮小化を克服するために、イノベーションによる生産性の向上、中小企業の振興、地域コミュニティの発展など地域創生に取り組むことが肝要である。これらは、我が国経済の好循環を実現する上でも緊急性の高い取り組みの一つである。本セッションでは、イノベーション主導による地域資源の活用、第4次産業革命の柱である IoT/BD/AI の利用、標準化への努力、地域計画など多くの地方創生の試みを幅広く議論したい。

C)責任ある研究・イノベーションの日本的展開

欧米では「責任ある研究・イノベーション」という新しい学術研究フレームワークのもと、責任ある研究活動を推進するとともに、社会的・倫理的にも適切なイノベーションを促している。一方、わが国では第5期基本計画において「共創的科学技術イノベーション」が掲げられているように、ステークホルダーによる対話・協働が強調されているものの、研究とイノベーションの接続や未来社会の展望、研究組織の見直しへの視線に乏しい。そこで本ホットイシューでは、大学・公的研究機関、学協会、資金配分機関などにおいて責任ある研究活動を推進してイノベーションを生み出すための経営や政策・制度、教育の日本的なあり方を検討する。

D)イノベーション推進のための指標の構築と活用

ビジネスの世界だけでなく、政策においても、システムがどのような状態にあるかを示す「可視化」が重要視されている。今年度からスタートした第5期科学技術基本計画においても、主要指標を設定してPDCAサイクルを回すという、より明確な科学技術イノベーションの推進方法が試みられようとしている。本セッションでは、さまざまな指標がどのようにつながり、どのようなロジックでイノベーションを起こすことにつながるのか、そうした指標と活用の方法論をビジネスや研究開発の現場に求め、幅広く議論したい。

E)Society 5.0を示唆する先進事例

至近の成長戦略や基本計画においては、社会・経済の構造が日々大きく変化する「大変革時代」の到来が予見されており、その社会変革はSociety 5.0と表現されている。そこでは、これまでの科学技術に対する社会の側の空間的認識、時間的認識を大きく凌駕するエマージング・テクノロジーが利用され、これまでの一般的な常識を変えるようなビジネスモデルが試されることになる。本セッションでは、Society 5.0への変革を示唆する様々な先進事例を取り上げ、科学技術の社会的影響や新たなビジネスモデルについて議論を深めたい。

F)製造業のサービス化

インダストリー4.0(独政府)、インダストリアルインターネット(GE)、コグニティブ(IBM)等の産業世界観・産業歴史観の提示は、産業生態系の大変革を加速度的に進む象徴とも言えよう。中でも特に、「製造業のサービス化」は着実に進むと言われているが、実際のサービス化についてはまだ議論が整理されているわけではない。そこで「製造業のサービス化」に関する実践的な理論的枠組みと各種事例を議論する。

G)人文・社会科学と自然科学の連携を進めるために

科学技術イノベーション政策においては、かねてより人文・社会科学との連携の必要性について言及されてきた。第5期科学技術基本計画においても、両者の積極的な連携・融合の必要性が記述されている。では、具体的にどのような活動が行われており、また、どのような施策が必要なのだろうか。本セッションでは、大学等での研究テーマ探索、資金配分機関での研究開発プログラムの設計・運用、民間企業での開発プロジェクト等における自然科学と人文・社会科学との連携事例を踏まえ、連携にあたっての課題や連携によって得られた成果を共有するとともに、どのような連携方策が必要かについても議論する。

H)群衆(Crowd)時代のイノベーション

これまでイノベーション活動は、社内の研究開発部門を中心に行われてきた。近年、産業構造の変化や問題の複雑化により、社外へ知識を求め、アイディアソン、ハッカソンを含むオープンイノベーションの必要性が論じられている。また、ユーザーによるイノベーション活動も無視できない規模になってきている。デジタル化によって容易になったクラウドソーシングでは、単純な仕事だけではなく、InnoCentiveなど研究開発活動まで行われている。本ホットイシューでは、イノベーションの源泉を、広く社外の不特定多数との協同によって創造していく群衆(Crowd)時代のイノベーション事例とその成果・課題について議論する。

(2) 発表内容は、最近の研究で未発表のものを原則とします。一部既発表のものを含む場合は、未発表部分が主体となるようご配慮ください。

(3) 発表時間は講演時間12分、討論3分を予定しています。ホットイシューに関しては、4~6件程度の一連の発表が終了した後に、15分の総合討論の時間が設けられます。(※ 一昨年より、ホットイシューについても、各講演後に3分間の討論時間を設けております。)

(4) ホットイシューは発表の集まり具合を見て、それぞれの内容に関してさらに特定のテーマに絞る場合があります。また、一部の発表は恒常イシューに移させていただく可能性がありますので、ご了承ください。

(5) 当日使用できる機材はパソコンからのプロジェクター投影のみです。次の点にご注意ください。

  •  Windows用に限ります。使用ソフトは、「Windows版 Microsoft Power Point」か「Windows版Adobe Acrobatで保存されたPDFファイル」に限ります。ソフトウェアのバージョンについては別途通知します。
  •  ファイルは、当日USBメモリにてご持参の上、発表前の休憩時間に各自パソコンへのセットをお願いいたします。(パソコン・プロジェクターは会場に用意されています。)
  •  ファイルの文字化けや破損などについては、研究・技術計画学会では責任を負いません。
  • アニメーションはバージョンによりうまく動作しない可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
  • OHPは使用できませんのでご注意ください。

(6) 職務・他学会での発表等の理由で、発表日時のご希望がありましたら、可能な限り考慮いたしますので、申込フォームの備考欄にご記入ください(土曜日の一般発表の時間帯は午前中のみです)。

(7) 後日、要旨集に掲載する原稿をご提出いただきますが、この原稿の著作権は本学会に帰属することをご了承ください。ただし著者ご自身が学術活動にご使用になることにつきましては、何ら問題ありません。
講演原稿提出の締切日は9月20日(火)です。 7月下旬に原稿執筆要領・テンプレートを学会HPに掲載します。講演番号は9月上旬にお知らせいたします。
要旨集はCD-ROMにて配布いたします。原稿はA4サイズ、ページ数は原則として4ページ以内ですが、必要があれば6ページまでは受け付けます。

※ お申し込み時の講演題目・講演者名(共同講演者を含む)の、原稿提出段階での変更はできませんのでご注意ください。

2.発表資格

登壇者は、2016年8月8日時点で本学会の会員資格を有する方(法人会員およびグループ会員の準登録者を含む)に限ります。発表件数に制限はありません。
新たに入会して発表を希望される方は、2016年8月8日までに、平成29年度(2016.10.1〜2017.9.30)分の会費を納入し、入会手続きを完了させていただく必要があります。
入会案内・申込方法につきましては、こちらをご参照ください。

3.申込方法

 専用申込フォーム  /  郵送・メール添付( Word / PDF )

申込締切日:

「ホットイシュー」「恒常イシュー」ともに
2016年8月8日(月)17:00 必着(受付終了しました)

申 込 先:

〒135-8473 東京都江東区深川2-6-11
富岡橋ビル4F (公財)未来工学研究所気付
研究・イノベーション学会 事務局
TEL/FAX: 03-5620-0577
E-mail: office@jsrpim.jp