第33回シンポジウムのご案内[7月11日]

更新日:2018年07月02日

研究・イノベーション学会 第33回シンポジウム

SDGsを実現するためのイノベーション・エコシステム

 

日  時:2018年7月11日(水)14:00~17:30

主  催: 研究・イノベーション学会

共  催: 早稲田大学

後  援: 公益社団法人日本工学アカデミー

対  象: 社会人・一般ならびに教職員、学生(学部生、大学院生)

会  場: 早稲田大学 大隈記念講堂・小講堂(約300名収容可)

東京都新宿区戸塚町1-104 大隈記念講堂(21号館)地下1階
東京メトロ東西線「早稲田駅」3a出口徒歩5分
都営バス(学02:高田馬場~早大正門間) 早大正門停留所からすぐ
会場へのアクセスはこちらをご参照ください。

開催趣旨:

2015年に国連総会で採択された持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)は、経済・社会・環境の持続可能性を統合的に扱う国際目標で、2030年までに達成すべき17目標と169のターゲットからなります。特徴としては、高い未来像を目標に置き、現在とのギャップをどのように埋めるかを検討する「バックキャスティング」のアプローチ等が挙げられます。

SDGsは企業活動の正当性を示し、公共性への貢献を示す世界共通言語であることから、企業のSDGsへの関心も高まっています。進んだ企業では、外部の高い目標を内部に取り込み達成を目指す「アウトサイド・イン」で社会的価値を企業活動に取り入れるツールとしてSDGsを活用しており、本業の中にSDGsを位置づけ、事業を通して社会や経済に貢献しようとする動きが広がりつつあります。また、政府においては、2016年5月に総理大臣を本部長とするSDGs推進本部が設置され、同年12月には8つの優先課題を掲げるSDGs実施指針が決定されています。

このような潮流を踏まえて、本年度の学会シンポジウムでは、科学技術・イノベーションが社会の未来に貢献するための政策課題としてSDGsに焦点を当て、SDGsを実現するためのイノベーション・エコシステムやイノベーション・マネジメントについて議論します。

基調講演1 SDGs における科学技術イノベーションの役割
武 田 晴 夫 氏(日本工学アカデミー・SDGsプロジェクトリーダー、株式会社日立製作所 理事・技師長)

日本工学アカデミーでは2017年2月に「SDGsにおける科学技術イノベーションの役割」と題するプロジェクトを開始し、これまでに1年以上にわたって活動を行ってきました。その活動内容を紹介すると共に、国内外での発信やこれに対する各界からのフィードバックを踏まえて、上記命題に対する私見を述べます。

基調講演2 海外起業家の視点からみたSDGsを実現するためのソーシャル・イノベーション・エコシステム(仮)
久 能 祐 子 氏(米国ハルシオン財団 創設者兼議長、京都大学総長学事補佐兼経営管理大学院特命教授)

日米での起業体験をご紹介するとともに、その体験をもとに現在ワシントンで運営している、ソーシャル・イノベーション・エコシステム「ハルシオン」(https://halcyonhouse.org)の現状とその将来性を述べます。合わせて、SDGsという極めて複雑で大きなグローバル課題を、如何にして起業家的発想で解決するかについての試みに関しても触れる予定です。

基調講演3 SDGs転換:アカデミアとSTI for SDGs
佐 藤 法 仁 氏(岡山大学 副理事[企画・評価・総務担当]・URA、内閣府 科学技術政策フェロー)

“変化”を体感することで人や社会は変わることがあります。SDGsという変化の鍵をもとに、アカデミアが従来の取組を「SDGs転換」し、SDGs達成に向けての科学技術イノベーション(STI for SDGs)実現にどのように関わるのかを考察します。

基調講演4 地方自治体におけるSDGs
神 部 匡 毅 氏(つくば市政策イノベーション部 部長)

地方自治体がSDGsの概念に基づき目指すべきまちづくりとは。科学技術を主軸に成長してきたつくば市の現在の取組及び未来の都市ビジョンを基に考察します。

討論 SDGs実現のためにイノベーターはどう行動するか?
モデレータ:安 永 裕 幸 氏(国際連合工業開発機関 東京投資・技術移転促進事務所 所長、研究・イノベーション学会 副会長)

  • SDGs実現には、過去のイノベーションの延長上には無い「発想」と、それを実行していく「人材」と、社会実装を進めるための「仕組み」が必要なのは言うまでもありません。
  • よく言われる mobile communication における “leap frog” の事例に限らず、初期条件・境界条件ともに大きく異なる中で問題解決を促進していくための新たな手法や、その実践事例を共有したい。
  • この議論が、将来に向けて、学問(科学)の構造、技術の構造、産業の構造、社会の構造の全ての変革に繋がっていくことを期待したい。

プログラム:

13:30 開場・
受付開始
14:00 主催者挨拶 井 川 康 夫(研究・イノベーション学会 会長)
第1部:産・学・官からの講演
14:10 講演 SDGs における科学技術イノベーションの役割
武 田 晴 夫 (日本工学アカデミー・SDGsプロジェクトリーダー、株式会社日立製作所 理事・技師長)
14:40 講演 海外起業家の視点からみたSDGsを実現するためのソーシャル・イノベーション・エコシステム(仮)
久 能 祐 子(米国ハルシオン財団 創設者兼議長、京都大学総長学事補佐兼経営管理大学院特命教授)
15:10 講演 SDGs転換:アカデミアとSTI for SDGs
佐 藤 法 仁
(岡山大学 副理事[企画・評価・総務担当]・URA、内閣府 科学技術政策フェロー)
15:40 講演 地方自治体におけるSDGs
神 部 匡 毅 
(つくば市政策イノベーション部 部長)
16:10 休憩
第2部:SDGs実現のためにイノベーターはどう行動するか?
16:30 パネルディスカッション(会場との質疑応答を含む)
パネリスト
武 田  晴 夫,久 能  祐 子,佐 藤  法 仁,神 部 匡 毅
モデレータ 安 永 裕 幸(国際連合工業開発機関 東京投資・技術移転促進事務所 所長、研究・イノベーション学会 副会長)
17:20 閉会挨拶 小 沼 良 直(研究・イノベーション学会 副会長)

(敬称略)

参加要領: 

申込方法 専用申し込みフォーム
※ 事前申込の受付は終了いたしました。当日、会場にてお申し込みください。
 満席の際はご容赦ください。
参  加  費 無料
申込締切 2018年7月5日(木)必着
(定員になりましたら、お申し込みの受付を終了します)

参加申し込み・問い合わせ先:

研究・イノベーション学会 事務局
TEL/FAX: 03-5620-0577
E-mail: office@jsrpim.jp
〒135-8473 東京都江東区深川2-6-11 富岡橋ビル4F
公益財団法人未来工学研究所 気付

実行委員(50音順)

委員長  野 呂 高 樹(公益財団法人未来工学研究所)
委 員  江 藤   学
(一橋大学)
     手 嶋 達 也(株式会社日立製作所)
     林   裕 子(山口大学)
     丸 山 浩 平(早稲田大学)