本学会について

更新日:2017年10月20日

設立趣旨

科学技術は、企業、地域、国および人類社会発展の基盤となっています。科学技術をいかに経済・社会・文化の発展に役立て、イノベーション創出につなげるか、そのための研究開発や科学技術のマネジメントは、国の政策や企業の経営において、最も重要な課題の一つになっています。既に我が国は自らの発想により、未踏の領域を切り拓いていかねばならない段階に到達しています。創造性をはぐくみ、効果的な研究や、効率的な技術開発を進め、かつ人間・社会・自然と調和した独創的な科学技術体系を築きあげていく必要があります。そのためには、単に個性を生かす創造的な環境や組織制度を経験的に整備するだけでなく、科学技術や研究開発過程の本質を計画者の視角から追究し、理論化して、その学問的に整理された体系を基盤とし、それらを実践的に改善していくことが必要です。
本学会は、研究開発・イノベーションに軸足を置きつつ、広く社会経済の経営や政策に関わる「基盤的知識体系」と「多様な経験的知識の集積」を扱うこととします。

本学会の課題はたとえば、

1.研究開発・イノベーションにかかわる企画、計画
2.イノベーション創出に向けた企業経営・マネジメント
3.科学技術・イノベーション関連政策の分析、評価、提言
4.研究開発・イノベーションの国際的戦略と経営
5.科学技術の発展に伴う社会の変化への対応
6.科学技術・イノベーションの公共理解の増進

など企業・大学・国公立研究機関の課題から、地域・国・国際レベルの課題までを広く含んでいます。
その解明と解決のためには、企業、大学、国公立研究機関などの研究推進主体が互いに連携し、その成果を相互に交流し、活用しあうことが大切です。
本学会は、科学技術・イノベーションの予測、企画、計画、調整、評価等、研究開発を計画主体の立場から推進する産・官・学の学識経験者や実務家などが広く交流し・啓発しあうことのできる学際的な“新しい場”を提供しております。


学会の目的

本学会は

○イノベーションの創出に向けた企業経営・マネジメントの向上
○科学技術・イノベーション関連政策の分析、評価、提言

など、研究開発およびイノベーションに関する経営および政策についての学術研究および研究交流を図ることを目的としています。


学会会員
本学会は、科学技術の推進・研究開発・利用に係わる広い分野の人たちで構成されています。たとえば、

●企業の技術経営者および技術企画管理スタッフ、研究開発マネジャー
●科学抜術関連政策の立案推進者
●国・公立研究機関の研究所長、スタッフ、マネジャー
●大学の研究指導者、研究組織の運営担当者
●シンクタンクの経営者・研究者および経営・技術コンサルタント
●研究開発推進団体の役員および推進者
●科学技術ジャーナリスト
●研究技術政策および研究技術経営に関する研究者

などです。

会員数は、個人会員1027人(正会員988、グループ会員10、学生会員29)法人会員13団体(16口)です。(2022年9月30日現在)


 学会設立

1985年10月


活動の概要

● 研究発表・討論会の開催

産・官・学の多分野にわたる学際的、業際的な参加者により学会発表および討論会を開催します。

● 年次学術大会(秋)

毎年秋には、年次学術大会を開催し、一般講演、特別講演、パネル討論、シンポジウム等が設定されます。

● 年次シンポジウム(春)

毎年春には、シンポジウムを開き、今日的なテーマを掲げ、基調講演、事例紹介等に続いて総合討論を行います。
その他、関連学会や関連団体との共催により国際会議、講演会などを開催しています。

● 研究分科会の開催

会員の関心の高い分野については、分科会を設け自主的な研究・交流会を開催しています。分科会主査を中心に定例的に(多くは毎月、夕刻)開催され、通常講演と自由討論が行われます。

● 学会誌の発行

学会誌『研究技術計画(The Journal of Science Policy and Research Management)』を季刊で発行しています。英文による論文投稿も可能です。内容は、論文、事例研究、総説、論説、書評、重要文献紹介、調査研究、調査研究レポート・カタログで構成されています。